|
毒餃子を製造した中国の天洋食品の社長は、 毒が入っていたことが明らかになった数日後の2月2日になって初めて会見を開いた。 緊張した面持ちで潔白を主張し、お見舞いと回復を望むことを語り、 一切の質問を受けずに会見を終えた。 数年前に日本で槍玉にあがった雪印社長の対応にすら及ばない会見に、 中国企業のモラルの低さを感じた人も多いのではないだろうか。 しかしこのような会見になってしまったのは、 天洋食品のような省営企業(河北省が実質的に経営)にまつわる難しい事情が関連しているように思う。 中国の政府系企業における、1985年と2000年の移り変わりを見てみると、 工業生産は70%から30%に、就業人口も70%から30%に落ち込んでいる。 外資が参入したためだろう。 これに対して、国が行う投資は70%から60%に、銀行融資はともに70%であった。 政府系企業は、金ばかりかかって生産性があがっていないのだ。 それは民間からの徴税システムが不備だからという理由もあるが、 官僚が国や民衆を食い物にし、投資・融資をほしいままにして、 企業の利権を守っているためだろう。 北京オリンピックで建設ラッシュが続いているが、 そのなかで出稼ぎ労働者の賃金未払いは、中国国内でも問題になっている。 やり玉に挙げられるのは直接の上司の親方だが、 親方の上には孫請け会社、さらに子会社がいて、その上にはデベロッパー (開発業者)がいる。開発業者の大半は政府系企業だ。 未払い問題は、国から建設資金を受け取りながら金を払わない政府系企業に 原因がある。 天洋食品は昨年、40歳以上の従業員全員を突然解雇したらしく、 労働争議も起きているらしい。 河北省の官僚と天洋食品との間で金がどう流れていたか。 <参考> ○ 「中国」・神保哲生・宮台真司ほか著・春秋社 ○ 中国の食品テロが始まった<武田 じゅうめい>さんのブログ |
| << 前記事(2008/02/04) | トップへ | 後記事(2008/02/07)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/02/04) | トップへ | 後記事(2008/02/07)>> |